イカスミパスタはあるけど、タコスミパスタが無いのはなぜ?イカ墨とタコ墨の違いについて

サイゼリヤで食べるイカスミスパゲティは安くて美味しくて、今までに何度も食べてきました。

でも、ふと考えて見ると、イカスミ料理はあるけれど、タコスミ料理を見たことはありません・・・

そこで、この記事ではイカ墨とタコスミの違いや、イカ墨が料理に使われ理由について解説していきます。

イカとタコは、なぜ墨(スミ)がある?

そもそも、イカとタコに墨があるのは身を守るため。
外的に襲われた時に、墨を吐き出し逃げる時間を稼ぐためです。

しかし、その性質は大きく異なります。

イカは分身・ダミーを作るために粘着質の墨を出します。
海中で分散せず、外敵がそちらを攻撃している間に見を隠します。

一方、タコは煙幕の効果を狙って墨を吐き出します。
海中で広がるように、粘性は少ないです。

イカ墨は美味しい!

イカ墨には、タコ墨よりも多くの甘みや旨味があります。

それは、甘みや旨味の元となるグリシンや、プロリンなどのアミノ酸が多く含まれているためです。

グリシンは魚介類の甘みの主要成分。
プロリンは、ズワイガニやホタテなどに含まれている成分です。

これらの成分に加え、墨には粘性があり、食材に絡まりやすい特徴もあるため、イカ墨は美味しく、料理に使用される事が多い食材です。

タコ墨を取り出すのは難しい・・・

イカ墨を取り出すのは簡単です。
しかし、タコスミを取り出すのは非常に難しいです。

イカ墨は、イカの内臓の表面に墨袋が付いており、慣れれば職人で無くても、簡単に取り出す事ができます。

一方、タコの墨袋は内臓の中に埋まっているため、取り出す事が非常に困難・・・
そのため、イカ墨と同じだけの量のタコ墨を集めるには何杯もの時間が必要になってしまいます。

イカはタコよりも漁獲量が多く、コスパが良い!

日本国内では、タコよりもイカの漁獲量が多く、コスパ良くイカが手に入ります。

イカは海の中を、群れになって泳ぐため、一気に捕まえる事ができます。

タコは、海の底にある岩場などに潜み、群れをなさずに行動しているため、蛸壺などで1匹ずつ捕らえます。

効率よく漁をすることができるため、漁獲量も多くコスパも良いです。

スーパーなどで、イカの安売りを見ることがあっても、タコの安売りを見かける機会は少ないのも、同じ理由です。

まとめ

イカ墨は、

  • 甘みと旨味が、あり美味しい!
  • 調理も簡単!
  • コスパも良い!

そのため、料理に使いやすく、イカスミパスタとして広く愛されています。

タコ墨で、イカ墨と同様の料理を作ろうとすると、調理も手間がかかり、値段も非常に高額となってしまいます・・・

今度、イカスミパスタを食べる際には、この記事で紹介したイカ墨の事を思い出していただければ幸いです!

【参考文献】

■書籍

■Webサイト

この記事を書いた人

佐々木 慎吾

佐々木 慎吾

食育インストラクター。
お米ソムリエ・お肉ソムリエ・シーフードソムリエなど、食の資格を複数取得。
食に関する知識をお伝えするために記事を書いています。