SPF豚は豚の品種ではない!豚の健康状態を表すSPFとは?

ネット通販やスーパー、最近ではふるさと納税の返礼品としても見かける『SPF豚』のマーク。

意味はよくわからないけど、SPF豚という豚の品種だと感じている方も多いはず。
しかし実はこれ、特定の病原体を持っていないと言う意味で、豚の健康状態を表す用語なんです。

この記事では、SPF豚について解説していきます!

SPF豚とは?

SPF豚とは、

  • Specific(特定の)
  • Pathogen(病原体)
  • Free(無し)

の略語で、特定の病原体を持っていない豚の事です。

ココで言う、特定の病原体は5つ、

  1. マイコプラズマ肺炎
  2. トキソプラズマ感染症
  3. オーエスキー病
  4. 萎縮性鼻炎
  5. 豚赤痢

この病原菌を持ってしまう原因は、生まれる時に産道を通る際に感染します。
帝王切開で取り出し、一定期間人工哺育することで感染を防いでいます。

そのため、SPF豚はこれらの病原体を持っていません。
生まれた時から健康で、すこやかに成長していきます。

レアで食べるのはNG!SPF豚は無菌豚ではない!

SPF豚は菌を持っていないから無菌豚と勘違いをする方もいますが、全くの誤解です。

SPF豚は特定の病原体を持たないで生まれた豚の事で、生育環境には、良い菌も悪い菌も存在します。

そのため、豚肉をレアや生で食べるのはNGです。
また、そもそも豚肉の生食は法律で禁止されています。

平成27年6月12日から食品衛生法に基づいて、豚のお肉や内臓を生食用として販売・提供することを禁止しました。

これは豚のお肉や内臓を生で食べるとE型肝炎ウイルスや食中毒菌による重い食中毒が発生する危険があるからです。

「新鮮」かどうかは、関係ありません。お肉や内臓は中心部まで十分に加熱して食べましょう。

引用元:豚のお肉や内臓を生食するのは、やめましょう-厚生労働省

 SPF豚に限らず、豚肉を食べる際にはしっかりと中心部まで加熱をして食べる必要があります。

SPF豚は美味しい!

SPF豚は病原体を持たずに生まれただけでなく、生育環境が整った農場で飼育されています。

一定の基準を満たした農場で育った証明でもあるSPF豚は、健康で美味しい豚肉として評価されています。

まとめ

SPF豚は、病原体を持たずに生まれ、一定の飼育基準を満たした農場で飼育されて育った健康的な豚肉の事です。

ネット通販やスーパーの販売だけでなく、ふるさと納税の返礼品としてSPF豚を提供している地域も多くあります。

この記事で、SPF豚は普通の豚肉と違うことを知ってもらえれば幸いです。

【参考文献】

■論文

■書籍

■Webサイト

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この記事を書いた人

佐々木 慎吾

食育インストラクター。
お米ソムリエ・お肉ソムリエ・シーフードソムリエなど、食の資格を複数取得。
食に関する知識をお伝えするために記事を書いています。