天日干し米は美味しい?天日干しの特徴や稲架掛けについて

良い米を探していると『天日干し(てんぴぼし)』という言葉を見かけることがあります。

では、なぜ天日干しの米は品質が良く、美味しいと言われるのでしょうか?

この記事では、米を乾燥させる必要性と、天日干しについて紹介していきます。
また、天日干しのことを『稲架掛け(はざかけ)』と呼ぶ理由も書いていきます。

なぜ米は乾燥させる必要があるのか?

水分量を減らし、保存性を良くするため

米は乾燥させることで、品質が安定し、保存性も良くなります。

収穫したばかりの米の水分量は約25%。
一方、私たちが普段食べている米の水分量は約15%。

米は水分量が多すぎると、品質の劣化が激しい為、乾燥させ水分量を下げる必要があります。

そうすることで、長期間の保存にも耐えることが出来るようになります。

米の乾燥方法は機械乾燥と天日干しの2種類

米の乾燥方法は大きく分けて、

  • 天日乾燥
  • 機械乾燥

の2種類。

天日乾燥は、昔ながらの方法で太陽自然光の力を利用して、じっくり乾燥させます。

機械乾燥は、温風を利用して天日乾燥よりも比較的早く米を乾燥させる方法です。

機械乾燥の方が効率よく米を乾燥させることが出来るので、現在流通している米のほとんどは機械乾燥です。

ただ、短時間で乾燥させるため米の表面にヒビ割れが起こりやすく、米の食味が悪くなりやすいです。

天日干し米とは?

天日干しは、自然の太陽光で乾燥させたお米のこと

天日干しとは、収穫した稲を稲木と呼ばれる棚に掛け並べ、太陽の天日を利用して米を乾燥させていく方法です。

2-3週間ほどじっくり時間をかけて、米の水分量を減らしていきます。

天日干しの米が美味しい理由

ゆっくりと時間をかけて米を乾燥させるため、米の表面にヒビ割れが起きづらく、食味が良くなると言われています。

ヒビ割れた米だと、炊飯する際に水分を一気に吸ってしまい、べとついた食味になります。

きれいな表面の米になることから、天日干しの米は美味しいと言われます。

天日干し米は稲架掛けとも呼ばれている。

天日干しの米を購入する際に、様々な表示を見かけます。

  • 天日干し
  • 天日乾燥
  • 稲架掛け(はざかけ)

稲架掛け(はざかけ)は、地域によって若干呼び方が異なり、

  • はざかけ
  • はさかけ
  • はざがけ

とも言います。

稲架(はさ)とは収穫した稲を掛ける設備のこと。
竹や木材などを組んで作られます。

これに稲を掛けて干すため、稲架掛け(はざかけ)とも呼ばれています。

様々な呼び方がありますが、どれも天日干し米のことです。
知っておくと、米を購入する際に迷わなくなり、安心して購入することが出来ます。

まとめ。天日干し米は日本の伝統文化!

天日干しの米は美味しいだけでなく、日本の大切な文化だと感じています。

稲刈りと天日干しの体験教室なども開催されていて、昔ながらの体験を通して食の大切さを学ぶことができます。

食を知ることは文化も合わせて知ることができます。

食の知識を学び、食べ物の大切さを多くの方に知ってもらえれば幸いです。

【参考文献】
■論文

■書籍

この記事を書いた人

佐々木 慎吾

食育インストラクター。
お米ソムリエ・お肉ソムリエ・シーフードソムリエなど、食の資格を複数取得。
食に関する知識をお伝えするために記事を書いています。