食べ物を粗末にしてはいけない。
しかし、どうしても食用に出来ない米は一定の割合で生じてしまいます。
実は、非食用のお米も活躍していることをご存知ですか?
お米は食べる以外にも、
- プラスチック
- 化粧水
- 掃除
などに利用できる便利な天然素材なんです!
この記事ではお米を食べる以外にも、どのように活用されているのかを紹介していきます。
コメ由来のバイオプラスチック

バイオマス(再利用可能な有機資源)を利用して作れるプラスチックをバイオマスレジンといいます。
そして、米を主原料にして作られるプラスチックが『ライスレジン』です。
実は、郵便局のレジ袋にもライスレジンは使用されているので、知らない間に目にしている方もいるかと思います。
また、
- お米のおもちゃ
- お米の歯ブラシ
- お米のスプーン・フォーク
- ゴミ袋
など、ライスレジンを使用したプラスチックは増えています。
食用に使用できない米の有効活用としてSDGsの取り組みとしても注目されています。
化粧水や美容液

セラミド配合化粧水という言葉を聞いたことがありますか?
米から抽出したセラミドを使用した化粧水や美容液も多く発売されています。
お米の糠には、
- セラミド
- フェルラ酸
- γオリザノール
- ビタミン
などの美容サポート成分が多く含まれています。
そのため、化粧水などにも米が利用されています。
入浴剤

米には先ほどの美容サポート成分に加え、油脂分もあります。
お米由来のオイル成分を配合した入浴剤もあり、
- 米発酵エキス配合
- 米オイル配合
といった記載の入浴剤にはお米が使用されています。
天然素材を使用しているため、小さなお子さんやデリケートな方にもやさしい入浴剤です。
糊(のり)-天然素材の接着剤

鎌倉時代に『続飯(そくい)』と呼ばれる接着方法がありました。
これは、米で作った糊を使用し木材を接着していました。
米から作られているので安心な天然素材の接着剤として、建具や仏像などに使用されていました。
しかし、乾燥させるまでに時間がかかり、現在では利用されることはありません。
ちなみに、これを真似て、普段食べている米粒を潰して糊の代わりに使用すると、腐る可能性が高いです。
市販のデンプン糊は防腐剤が入っているため腐りません。
しかし、私たちが日常食べている米には防腐剤は入っていません。
そのため、米粒を潰して糊として使用すると、適切に乾燥させないと腐らせてしまいます。
洗浄液として洗濯や掃除に活用

昔は米の研ぎ汁を洗浄液として使用していました。
米糠には、
- アルカリ性
- 界面活性剤の働き
があります。
この性質があることで、汚れを落とす作用があります。
現在発売されている、家庭用の洗濯・食器洗いの洗剤の中にも、米から抽出した成分を使用した製品もあります。
手肌にやさしく、環境にやさしい石鹸として使用されています。
まとめ
お米は食べるだけでなく、
- プラスチック
- 美容液や入浴剤
- 接着剤
- 掃除洗濯
など、様々な使い方がありました。
天然素材の米製品を使用すれば環境にやさしく、フードロスを減らすことにも繋がります。
この記事をきっかけに、お米の活用方法をしり、日々の生活に役立てば幸いです。
【参考文献】
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