
世界中で主食として食べられている穀物。
その中で、
- 米(こめ)
- 麦(むぎ)
- トウモロコシ
の生産量が非常に多く、『世界三大穀物』と言われています。
この記事では世界三大穀物について、
そして、日本で米が主食となった理由も解説していきます。
世界三大穀物とは?
世界で生産量が多い穀物を『世界三大穀物(せかいさんだいこくもつ)』と呼ばれています。
ちなみに、生産量1位はトウモロコシ。
そして、米と小麦と続きます。
トウモロコシ

やや乾燥した地域での栽培に適しており、中南米やアフリカで多く生産されています。
そのまま茹でたり、トウモロコシの粉を薄く伸ばして焼いて『トルティーヤ』にして食べられています。
米(コメ)

日本や東南アジア、インドを中心に主食として食べられている米。
比較的湿った気候を好み、温帯地域で栽培されています。
炊飯して食べる他に、米を粉末にした米粉を利用したパンや麺など、様々な方法で食べられています。
麦(ムギ)

ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどやや乾燥した地域の生産に適している麦。
国内では広大な敷地の北海道で最も多く生産されています。
パスタなどの麺類、パンなど幅広く料理に使用されています。
穀物の生産量が一番多い国は中国
順位 | 国名 | 穀物生産量(2019年) |
1 | 中国 | 612,719,900トン |
2 | 米国 | 421,549,385トン |
3 | インド | 324,300,640トン |
4 | ブラジル | 121,222,813トン |
5 | ロシア | 117,868,242トン |
6 | インドネシア | 85,297,388トン |
34 | 日本 | 11,829,777トン |
穀物の生産量は、
- 中国
- アメリカ
- インド
の順に多く、日本は34位となっています。
日本では、主食の米はほぼ国内で生産していますが、その他の麦などの穀物は海外からの輸入が多くなっています。
日本で米が主食になった理由

日本の風土がイネ栽培に適している
日本は水が豊富な湿った気候で、米栽培に適しています。
麦やトウモロコシよりも効率よく多くの栽培ができる米は日本の風土に最も適していました。
調理が簡単で保存性に優れている
米は炊飯するだけで食べることができ調理が簡単。
常温で長期間の保存にも耐えることができ、取り扱いが比較的容易な点も私たちに親しまれています。
美味しく食べやすい
米はクセの少ない味わいで老若男女問わず、幅広い世代に受け入れられています。
そのまま食べても、他の食材と合わせて食べても美味しい米。
そのため、古くから日本人の主食として用いられていました。
まとめ
食の欧米化や、低炭水化物ダイエットが流行して、米を食べる機会は減少しています。
米は昔から食べられていて、私たちの体に適した食材です。
簡単に調理でき保存性もの良い無添加の安全な食品。
もちろん、食べ過ぎはNGですが、適切な量を守り、主食のお米を食べる機会を増やしてみませんか?
【参考文献】
■書籍
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