
エナジードリンクは、飲むと元気が出そうなネーミングですが、どんな成分が入っているか知っていますか?
エナジードリンクは、『清涼飲料』として販売されていますが、カフェインやアルギニンといった成分が多く配合されています。
コーヒーにカフェインが含まれていることは、広く知られています。
しかし、エナジードリンクにもカフェインが多く含まれている事を意外に思う方もいるのでは無いのでしょうか?
この記事では、
- そもそもエナジードリンクとは何か?
- 市販のエナジードリンクには、どれくらいカフェインが入っているのか?
を紹介しています。
エナジードリンクとは?栄養ドリンクとの違いについて
エナジードリンクと栄養ドリンクの違い
栄養ドリンクは『医薬品』・『医薬部外品』
栄養ドリンクは、『医薬品』または『医薬部外品』として扱われている製品が多く、厚生労働省が許可した効果・効能が期待できる成分が配合されています。
『タウリン』といった成分も、疲労に一定の効果があるため栄養ドリンクに配合されています。
エナジードリンクは清涼飲料
一方、エナジードリンクは『清涼飲料』として販売されています。
先程の栄養ドリンクと違い、効果効能を言うことはできません。
そのため、TVCMなどでは『翼が生える』といった言葉を使い、すこし濁した表現をしています。
エナジードリンクの成分について
エナジードリンクは、他の清涼飲料水と比較すると『カフェイン』や『アルギニン』が多く配合されています。
カフェイン
カフェインはコーヒーやお茶に良く含まれている成分。
カフェインの摂取量は個人差がありますが、妊婦の方や子どもが摂取する場合には、過剰摂取にならないように気をつける必要があります。
アルギニン
アルギニンは準必須アミノ酸の1つで、健康をサポートするため、サプリメントや多くのエナジードリンクに配合されています。
糖分
エナジードリンクは、甘くて美味しい炭酸飲料なので、糖分も多いです。
糖分の過剰摂取は多くの病気の原因となるため注意が必要です。
エナジードリンクの効果?元気が出ると感じる理由は?
エナジードリンクを飲むと元気がでると感じる理由は、カフェインの作用が一番強いです。
カフェインには脳の覚醒作用があり、それと合わせ糖分も多く摂取しているので、一時的に元気が出たような感覚になります。
エナジードリンクの飲み過ぎで死亡は本当?
海外だけでなく、国内でもエナジードリンクを日常的に大量摂取をし、無くなった事例はあります。
原因はカフェインの過剰摂取によるものでした。
カフェインは個人差もありますが、適切に取れば問題はありません。
ですが、日常的に過剰摂取を繰り返すと危険ですので、その事を覚えておいて下さい。
市販のエナジードリンクの味や成分について
市販されているエナジードリンクは、基本的に炭酸飲料でフレーバーや甘味料が入っていて、飲みやすい製品となっています。
ただ、普通のジュースよりもカフェイン量が多く、製品に含まれているカフェイン量はしっかりと明記されています。
ここでは、コンビニやスーパーなどで広く販売されている、
- MONSTER(モンスター)
- Red Bull(レッドブル)
- ZONE(ゾーン)
に、どれくらいカフェインが入っているのか紹介します。
MONSTER(モンスター)

高麗人参エキス入りのエナジードリンクのMONSTER(モンスター)。

砂糖の代わりに、カロリーが無い甘味料を使用しているので、エネルギーは0kcal。
でも、飲んでみると甘みと酸味もあり、マスカット味のようで美味しく飲みやすい。

同じくMONSTERですが、こちらはパッションフルーツやオレンジ・グアバなどが配合された南国フルーツテイストのエナジードリンク。

こちらは砂糖を使用しているので、カロリーも100ml当たり44kcalあります。
カロリー以外の成分は、どちらも一緒でした。
カフェイン量は100mlあたり40mg。
コーヒーとほぼ一緒の量のカフェインが入っています。
美味しくて飲みやすいのはいいのですが、カフェインと糖分の取り過ぎには注意が必要です。
■MONSTER(モンスター)の主な成分について
主な成分 | 100ml当たり | 1本(355ml) |
カフェイン | 40mg | 142mg |
L-アルギニン | 53mg | 188mg |
L-カルニチン | 29mg | 103mg |
高麗人参 | 82mg | 291mg |
エネルギー(緑) | 0kcal | 0kcal |
エネルギー(ピンク) | 44kcal | 156kcal |
Red Bull(レッドブル)

Red Bull(レッドブル)は、TVCMやスポーツ競技のスポンサーになっていることも多く、名前を聞いたことがある方も多いのでは無いかと思います。

カフェイン量は先程のMONSTER(モンスター)よりも若干少なめです。
それでも、100ml当たり32mgと薄めのコーヒーと同じくらいのカフェイン量があります。
アルギニンの配合量も多く、スポーツをする方・アスリート向けの製品だと感じました。
気になる味は、糖分控えめなオロナミンCといった感じで、こちらも飲みやすく美味しいと思いました。
■Red Bull(レッドブル)の主な成分について
主な成分 | 100ml当たり | 1本(355ml) |
カフェイン | 32mg | 114mg |
アルギニン | 120mg | 426mg |
エネルギー | 46kcal | 163kcal |
ZONE(ゾーン)

エナジードリンクとしては、珍しい500mlの大容量。
eカルチャーの普及に伴い、作業中に飲み続けられるようにとこのサイズが開発されました。

量が多い分、カフェイン量は100mlあたり15mgと他の製品と比較すると控えめな印象。
適度に甘さのある炭酸飲料で、これなら大容量でも飲みきれると感じた。
■ZONE(ゾーン)の主な成分について
主な成分 | 100ml当たり | 1本(500ml) |
カフェイン | 15mg | 75mg |
アルギニン | 150mg | 750mg |
エネルギー | 53kcal | 265kcal |
まとめ
どんな食べ物や食品もそうですが、それだけを食べ過ぎたり飲みすぎたりするのは健康的によくありません。
今回紹介したエナジードリンクは、名前からはカフェインが多く入っていることがイメージしづらいため、カフェインの過剰摂取には注意が必要なドリンクです。
私もエナジードリンクを何度か飲んだことがあります。
たしかに一時的に集中力が上がったような気がし、効率よく作業を進める事ができました。
ただ、集中力を上げるためにエナジードリンクを飲むことが習慣化してしまうと危険だなとも感じました。
エナジードリンクは、カフェインが多く配合された清涼飲料で、飲む際にはしっかりリスクも理解した上で飲み必要がある事を、この記事を通して知ってもらえたら幸いです。